盛岩寺念仏講

古民家のある地域

健育祭が行われる藤沢市の西北部は、藤沢市内で最も古い旧石器時代の遺跡が見つかるほど、古くから集落の拠点となっていました。薪を採る里山があり、市内唯一の水源である小出川の流域で稲作を行い、野菜を育てる畑が広がっている地域は、集落を支える恵まれた環境に立地しています。

このような藤沢市西北部は、延長5年(927年)の『延喜式神名帳』に記載されている相模國延喜式内社十三社の内の一社の宇都母知神社が鎮座し、大山街道・八王子街道・鎌倉街道・中原街道等が交差する交通の要所でもありました。江戸時代には旅籠があり、道行く人々のために和菓子屋、傘屋等、様々な店が立ち並んでいたそうです。

曹洞宗総持寺の直寺の宝泉寺が藤沢市遠藤にあり、その孫寺の盛岩寺が藤沢市打戻にあります。昔から地区の文化として念仏講が行われてきましたが、今の時代に合わせて変わっていく文化の様子を、映像として残すことにしました。

このような藤沢市打戻地区に健育祭実行委員会の本拠地を置く古民家ごんばちが佇んでいます。

この古民家は別荘のようで、畑を耕しに遊びに来たり、みんなが交流する教室や講座などを開いたりしています。

第三回健育祭オンラインに先駆けて、昔ながらの方法でよもぎだんごを作っている農家さんにご協力いただいて、4月に採って冷凍保存していたよもぎと、農家さんが作られた新米でよもぎだんごをつくり、これまた自家製のあずき・きなこをあえていただきました。

このよもぎだんごの企画は、ふだんお灸を使って治療をしている、湘南慶育病院鍼灸外来の先生方の発案です。お灸に使うもぐさは、よもぎの葉の裏にある白い毛の部分だけを使うので、使われなかった緑の葉の部分は食べたりお風呂に入れたりできるのでは?というアイデアでした。

今年はCOVID-19の影響で、4月にもぐさづくりと葉の部分を分ける作業ができなかったのですが、来年はやってみたいと思っています。

よもぎだんご作りと合わせて、湘南慶育病院鍼灸外来の先生方によるお灸講座も行いました。

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